ck terminal emulatorを使う

はじめに

今(2015/11/02現在)Cygwinをインストールすると、端末エミュレータとしてminttyがインストールされ、ユーザーは最初からこれが使えます。
minttyはWindowsに付属しているcmd.exeとは比べ物にならないほど高性能ですし見た目も美しいのですが、いくつか不満もあります。
その一つが一種の文字コードにしか対応していない点。これまではnkfやcocotを間に挟むことでこの問題を回避しようと試みてきましたが、もっと根本的なところで対処しようということで、今回は三種の文字コードを同時に扱えるckを導入してみます。

準備

まずこちらからck-3.6.4.zipをダウンロードして展開します。32bit版(bin-x86)と64bit版(bin-x86_64)が同梱されているので、自分の環境にあった方を選んでください。
そうしたら、ck.app.dll, ck.con.exe, ck.exeの3つを/usr/binに(ckの動作にはCygwin1.dllが必要なので他の場所ではダメです)、.ck.config.jsをホームディレクトリにコピーします。

設定

お察しの通りckの設定ファイルは$HOME/.ck.config.jsなので、ckの設定を変更するにはこれを書き換えます。
私は以下の箇所を変更しました。

Config.window.cols = 80;
Config.window.rows = 24;
Config.window.transparent = 0xCC;
Config.window.font_name = "Consolas";
Config.window.font_size = 9;

最初の二つは一行当たりの文字数と行数をminttyのデフォルトに合わせるため、
三つ目は画面を透過させるため(0x04から0xFFまで設定できるようですが、この位が私にとっては無難でした)
残り二つはフォントとその大きさの設定(これもminttyに合わせました)です。

Vimの設定

minttyなら何もしなくても(syntax onさえしていれば)256色でカラー表示してくれるのですが、ckではそのままだと(本来は256色扱えるにも関わらず)8色しか使ってくれません。故に何もしないと原色が目にきついです。
環境変数$TERMがminttyではxterm-256colorであるのに対しckではxtermなのでこういう事になるのですが、これを是正する為に.vimrcに以下のように記述します

set bg=dark
set t_Co=256

mintty vs ck

ここまでやればminttyもckもほぼ差は無くなりますが、それでもなお相違点は残っています。以下にその一例を示します。

以上を踏まえて私は普段はminttyを使い必要に応じてmintty上からckを起動することにしました。たった二文字ですし……。

ちなみに、ckだけでなくminttyもIMEのON/OFFでカーソルの色を変えることができます。詳しくは以下のサイトをご覧ください。

参考にしたサイト

Cygwinのvimを快適に使う - koturnの日記


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