相模川LRT

※注意!このページに記載されている出来事は全て架空のものです…が、実現したらいいなぁ

年表

2014年東北縦貫線開業、中央新幹線着工
2015年国府津車両センターにE233系3000番台の付属編成5両×8本(E83〜E90)を新製投入
2016年JR東海道線 東京-熱海間の普通電車・快速電車を全列車15両化
2017年相鉄いずみ野線の平塚市への延伸を検討開始
2018年相鉄・JR直通線開業、相鉄いずみ野線 湘南台-慶應SFC間着工
2019年相鉄・東急直通線開業、相鉄いずみ野線の慶應SFC-倉見間は鉄道線、倉見-平塚間はLRTとする事が決定
2020年相鉄いずみ野線 湘南台-慶應SFC間開業、JR相模線 倉見駅までの延伸工事を開始
2021年中央新幹線完成、第三セクター 相模川LRT設立、平塚-倉見間着工
2022年東海道新幹線 倉見駅開業、相鉄いずみ野線 慶應SFC-倉見間開業、中央新幹線営業開始
2023年相模川LRT 平塚-倉見間開業

探訪記

2023年秋のある昼下がり、半休を取った私は、東京駅の東海道線ホームで列車を待っていた。
やがて東北縦貫線から10両編成の直通電車が到着すると、間を置かずに5両の付属編成がやってきて、すぐさま増結。

東京駅で昼間にのみ行われる増結作業はとても素早く行われる事で有名で、
私も一目見ようと10号車と11号車の間で待ち構えていたのだが、詳しく観察する暇もなくあっという間に終わってしまった。

連結作業が終わればすぐ発車である。転落防止放送のポンポンポンポンという音に急き立てられてそそくさと11号車に乗り込むと、
発車メロディが短く鳴ってドアが閉まった。

「JR東日本をご利用くださいまして、ありがとうございます。…」

運良く海側のボックスシートが空いていたので、そこへ陣取る。

(中略)

東京から約1時間、平塚駅に到着した。

乗ってきた下り列車が走り去ると、この東海道線下りホームから相模川LRTの乗降場を見渡す事が出来、
1面2線の島式ホームに相鉄グループカラーを纏った2両連結のLRVが停車しているのが見えるが、
東海道線のホームから相模川LRTの乗降場に直接渡る事は出来ない。一旦JRの改札を出る必要があるのだ。

エスカレーターを使って橋上駅舎へ上がり、改札を出て右に曲がる。しばらく跨線橋を進み階段を下ると平塚駅南口に出る。

このまますぐに相模川LRTの平塚駅へ向かっても良いのだが、昼ご飯をまだ済ませていないのを思い出したので、
駅のすぐ隣にある平塚ラスカ南館にて腹ごしらえをすることにした。

ラスカ1階のデリド平塚店にて弁当と茶とを購入し、相模川LRTの平塚駅へと向かう。
駅と言っても改札はない。構内踏切を渡ると狭く低い島式ホームがあり、ホーム上にこれまた小さな待合室があるだけだ。
ここで弁当を広げる事にした。

弁当を平らげ、空き容器を待合室内の小さなごみ箱に捨てると、下り電車が入ってきた。
こちらも相鉄グループカラーのLRV。私が平塚に降り立った時から今までずっと停まっていた電車と瓜二つである。
第三セクター鉄道や路面電車の中には、車両毎に色を変えたりして実にカラフルなものもあるが、相模川LRTではそうではないようだ。

平日の午後とあって降車客はまばらである。
全ての客が降車すると、今まで停まっていた方の電車の運転士が、車外スピーカーを通じて発車を知らせてきた。

「倉見行き、まもなく発車致します。…」

慌てて乗り込み整理券を取って着席すると、可愛らしいチャイムの音と共にドアが閉まって発車した。

平塚を出るとしばらくはJR東海道線と並走する。ここから馬入ふれあい公園の手前までは専用軌道だからか、
それなりに速度を出しているように見えるが、低床車なのでそう感じるだけかもしれない。

須馬踏切を渡ると最初の駅、OSC前に到着した。ここはショッピングモール OSC湘南シティに隣接する駅である。

OSC前を出て国道129号線を乗り越えると、東海道線と別れてJRの保線基地の右手へと向かう。
ここから先は、相模石油平塚油槽所専用線の廃線跡を再整備した区間である。

線内唯一の第4種踏切を徐行しながら通過すると、左に急カーブしながら東海道線の下り線、次いで上り線と貨物線の鉄橋の下をくぐる。
更に国道1号線の築堤を四角いトンネルで抜け、しばらく直進すると併用軌道に入り馬入ふれあい公園に到着。

(中略)

相模川の築堤を駆け上がり、東海道新幹線に寄り添う形で鉄橋を渡るといよいよ終点、倉見に着く。
2面3線のホームに向かって三枝分岐が延びており、左右両側が相模川LRTの線路で、中央が相鉄いずみ野線の線路である。
中央の分岐は普段使われる事は無いが、相模川LRTの車両の定期検査は相鉄に委託されており、
この線路を通ってかしわ台車両センターまで自走していく事になっているそうである。

運賃箱に運賃と整理券を入れて降車証明書を受け取りホームに降りると、相鉄いずみ野線と対面乗り換えをする事が出来る。
LRVが折り返すまでを見届けても良かったのだが、丁度相鉄本線直通の急行が止まっていたのでこれに乗って横浜まで帰る事にした。

fin.

車両紹介

SLR100形

2023年 新潟トランシス製。SLR101〜SLR106の5編成(SLR104は欠番)が在籍する。
参考:新交通システム/LRV|新潟トランシス

日中は3編成のみが営業に就き、残りの2編成は平塚駅の熱海方で寝ているが、「私」は弁当を食すのに夢中で目に入らなかったようだ。

路線

全線単線で交換設備は無い。以下にその概形を示す。

Canvas対応ブラウザでご覧ください。

鉄道コレクション

SLR100形の1/150 ディスプレイモデルが製品化された。TM-LRT01で動力化可能。
模型店・家電量販店等の他、相鉄倉見駅売店及び相模川LRTの車内でも販売される。

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